他の小鳥インコがかかりやすいAGY症。胃の感染病になります!
文鳥ではあまり知られていないですが、AGY症になる可能性もあります。
文鳥が特になりやすい病気ではないのですが、文鳥を飼育する方もAGY症という病気について簡単に知っているといいかと思います!
この記事では、AGY症とはどんな病気なのか!についてと、AGY症の症状、原因と対策について詳しく書いていますので参考程度にお読みください。
AGY症:メガバクテリア症とは?
AGY症とは、(鳥類の胃の酵母)の略称であり【Avian Gastric Yest】から、AGY症やメガバクテリア症、マクロラブダス症とも呼ばれています。
病原体が細菌なのか真菌なのかが不明だった時期に、メガバクテリア症と呼ばれていましたが、現在では病原体が真菌(カビ)に分類され酵母の一種だということがわかり、鳥の胃の中にいる酵母ということから、AGY症と呼ばれています。
AGY症にはまだ不明な点が多くあるそうですが、それらが解明されれば今よりも病気の発症を防げたり、重症化するのを抑えることができるかもしれませんね。
鳥種では、ボタンインコ、オカメインコ、コザクラインコ、文鳥等の感染が確認されています。
AGY症:メガバクテリア症の主な症状
免疫力が高く健康な鳥は症状がでないことがありますが、ストレスなどによって発症し、嘔吐や未消化便、下痢、血便などの症状がみられ、食欲も低下し体重も減少していきます。
AGY症:メガバクテリア症の原因とは?
出典:http://www.mone-pet.com/blog/2014/08/post-612-967821.html
もねペットクリニックさんの下痢検査にてインコのメガバクテリア症が確認できた写真です!写真の大型微生物が原因です。
AGY症の原因は、マクロハブダス・オルニトガスター(Macrorhabdus ornithogaster)という酵母様真菌が胃に感染し症状を引き起こします。
主に親鳥が雛に餌を与える際に、吐き戻した食物の中にいる菌を摂取することにより感染します。その他に感染している鳥の便の中に排泄された菌を口から摂取することにより感染します。
AGY症の治療:対策
AGY症(メガバクテリア症)の治療には抗真菌剤を投与します。その他にも補助薬として、粘膜抵抗強化剤(胃薬)や胃腸機能調整剤(吐き気止め)、抗生物質など症状によって併用されます。
糞便中の菌が消失しても、胃粘膜内には菌が残っていることが多くあるため、長期間の抗真菌剤の投与が必要になります。
また、鳥の保温を心がけ免疫力を高めることが大切です。
* 複数で飼育している場合は、発症した鳥とゲージ(カゴ)を分けましょう。
* 早期に発見し、治療すれば胃の障害が重度になることを防ぐことができます。
まとめ
以上がまとめになります。
今回の記事のAGYが、文鳥にも検出されることもあるようですが重症化することは少なく、文鳥での発症はそれほど多くはないようです。
その他の鳥類にもAGYの感染がみられることもあるそうですが、AGYに最も多く感染していると思われるのが、セキセイインコだと言われています。
セキセイインコはAGYに感染すると発症する可能性が高いようです。
このAGY症(メガバクテリア症)は他の病気と同じ症状も多く、診断や治療が難しいそうなので、病院に行く際には鳥の病気に詳しい専門医に診てもらうことが重要になります。
最後までお読みいただきありがとうございました (*^^*)